ミスせともの撮影会2013春in陶磁資料館

2013年4月14日、愛知県陶磁資料館にて最後のミスせともの撮影会に参加してきました。
秋に舞い降り、春に去っていく一陣の風を撮り納め。泣ける。
撮影会は10時から始まるため早々に支度を始めました。バッテリーとメモリが装着されていることを確認してからカメラをバッグへ。レンズは主力となる70-200mmと、念のため標準ズームもバッグへ。まさかの接近にそなえて50mm単焦点も。要するに所有レンズすべて持参です。
移動は電車で。名古屋地下鉄藤が丘駅でリニモに乗り換えます。駅や車内には角ばったショルダーバッグを持った人が見当たらない。乗車している人はみな隣駅の万博記念公園駅を目指しているようだ。
目的地の陶磁資料館南駅で下車。時刻9時30分。自分以外誰も降りない。天気が良いから参加者はみな車で来場するのか。それとも・・・。

「資料館まで600メートル」という案内を頼りに駅から歩きます。去年も来ているので不安はありませんが人に誰も合わないことが心配になります。もしや参加者は少ないのではないかー。
スマホで入り口を撮る。撮影会がなくなってしまったら果たして自分はこの門を再びくぐることがあるのだろうか。

約一年前、ここに来た時は雨でした。今日は晴天。色を飛ばしてしまう日差しの強さ。どんな撮影イベントになるのか期待に胸ふくらませる。
集合場所200メートル手前あたりからそれとわかる風体のメンズがちらほら。カメラ趣味人の大多数は祭りを一歩引いてみているようなタイプ。「人に好かれる、親近感をもたれるっていうのは、実は写真家になるための最大の要素」荒木経惟(2001)『天才アラーキー 写真ノ方法』集英社新書 と喝破した荒木氏いうカメラマン像の真逆が私含めの大多数。が私、犬には好かれますよ。
ミスせともの撮影会名物といえばBGMのMISIA。合唱曲といえば大地讃頌、Nobといえばペガサス幻想、そしてミスせともの撮影会といえばMISIAなのです。鉄板です。こいびとっとー よびあえっるー じかんのなっかでー♪ 1998年の曲。頑なに毎回「つつみ込むように」を流すにはなにか意味が隠されているのではないかと穿ってしまう。
前回は会社の同僚ら計3人で参加しましたが、今回はひとり。一人はモリコロパーク前の渋滞に巻き込まれ時間に間に合わず(!)、もう一人は別用で来られず。今回はひとりで全員を回れるのか。
2~3人のカメラマングループが散在。あーゆーのは情報交換というチームプレーが出来るからいいですね。ひとりだと他のミスさんの撮影グループがどんなんかわかりません。

10時、集合です。わらわらとカメラマンが寄る。がしかしなぜか一定距離があけられる。どんだけ最短焦点距離が長い長玉使ってるのか。私のNikon70-200は1.4mです。以前使っていたα900に付けてたタムロン70-200は0.95mだったよ。最短距離はできるだけ短いほうが良い。
いつものイベント主催者さんからの挨拶。今回の撮影会が最後だってことを言いにくそうにしてた。最後とは言ってなかったか。「ひとつのくぎり」と表現していました。今回で最後なので普段以上に多めに撮っておくと良いよという旨のアドバイスがありましたが、言われなくても持参したCFカードの合計容量は90GBオーバーです。
陶磁資料館の館長さんからの挨拶。耳は館長さんへ、目はファインダーへ、レンズはミスさんたちへ。
つづいてミス3人からの挨拶。クイーンさんは変わった柄のストッキングだなぁと思ったら、どうやら前日に膝を怪我をしてしまって絆創膏を貼っているとのこと。「(撮影は)膝上でお願いします」難易度が上がる。


10時08分、開始です。最後ですから後悔のないように撮りたい。満足行く写真を撮りたい。
ミスせともの クイーン。前回11月と雰囲気が違う。髪色が違うとか見た目ではなく、自信や貫禄といった内面の違いを感じる。それは表情の余裕を見て感じる。笑うだけじゃない、伏し目だったり流し目だったり、軽く微笑んだり、そっぽむいたり。カメラマンがカメラを自らの手足の様に操るのと同じで、クイーンは表情と身のこなしを巧みに操るのです。
最初の撮影地である登り窯に到着して5秒後にはすでにこのフォーメーション&オペレーション。みんな早い。列の最後尾だった私は、平たく言うと蚊帳の外スタート。外野から必死のロングショットを試みるも全く届かず。遠い。
横から。人が入れ替わり立ち代りでポジションチェンジするので私も前列へ来れた。やっぱり表情が違う。臆することなく真っ直ぐにレンズを見てる。照れがない。逆にレンズ越しに見つめられると私が照れるのでブレ写真量産機となってしまう。ここに載せている写真は比較的ブレが少ないものを、結果的に目線がないものが並んでいます。

登り窯は屋根が付いているし、暗色系のレンガ造りなので暗いのですがダブルレフの効果もあってISO200で撮影できました。拡散された光は影を飛ばし、普段とは異なる下方からの入射角が不思議な雰囲気を感じさせます。反射光による美白効果、ゲレンデマジックか!レフの光で顔が照らされノイズレスなミスさんたちを撮れる。素晴らしい!こりゃもう

私と同じ機材の方発見。Aモード、ISO640、F2.8ですか。撮影枚数が700と表示されているところを見ると大容量のメモリで挑んでおられる。ISO640であるのはフワリ浮かぶ髪の動きを完全に止めるために1/2000とか狙ってのことなのかしら。ちなみにこの時の私の設定はAモード、ISO200、F4.0、200mm、1/400でした。望遠端では奥ピンなレンズ個体なのでF2.8という薄いピント域ではハッキリとピントズレがバレてしまいます。2~3段絞って撮影してます。
風が吹く日でした。ここ登り窯では舞い上がるような風が吹いていました。ミスの髪が風に舞うと「おぉ・・・」というどよめきと同時にシャッター音が轟く。ミスが良いポーズ、いい表情をしたときにファインダーを覗いているカメラマンからのため息と感嘆の声がよく聞こえて来ました。撮れた方、私にも是非その写真を見せてください。

場所を移して石垣とたんぽぽのある場所へ。みんな機材がデカイ。そして多くの人がフラッシュ装着。晴天下や軒下の撮影場所を考えるとやはり必須アイテムなのですね。むしろ白昼に使うものなのだというフラッシュの役割を最近知りました。

笑顔一辺倒じゃない、クールな表情。撮られる側はモデルさんとして確実に半年前から成長している。しかもその表情が板についてる、付け焼刃じゃない。感心しながらシャッターを切る。

一方の私は去年と全く変わってませんでした。おっさんにレンズを向けたときにカメラが吐き出す絵はヤバイくらいピント合ってて見たくないものまで写って「さすがD800だな」と唸る描写力を発揮してくれるのに、被写体が綺麗な女性になったとたんニコンの誇る手振れ補正とAF精度の評価を地に落とすブレとピンボケが発生するのは一体なぜなのでしょうか。
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天気良すぎて超コントラストになってしまうのを防ぐためにフラッシュを持って来ましたが、主催サイドのラストにかける意気込みを体現したダブルレフによりフラッシュ活用の機会はありませんでした。レフ板の効果を初めて感じました。すごいなレフ板。明度差を減らして優しい絵になるし、目にキャッチライトが入って生き生きするし。

ポーズ替えの合間、vサインありがとうございまーす。たまちゃんのお父さん視点。

振り返ると後方から館長もちょいちょい狙ってる。私もどちらかというと後方射撃型、いわゆるスナイパータイプなのですが、さらに後方の超長距離狙い。付いてるレンズは標準っぽいんですが、それで撮れちゃうっていうのか館長の技術力を物語っているようです。
また館長の表情が渋いな~。ゆうたろう以上に石原裕次郎してて参ります。持っているカメラをワインか黒猫に替えたらほんと見間違えちゃうよ。

今回はクールクイーンが撮れてよかったです。
入れ替わりで別のミスさんへ。
前回11月の時は、ミスなのにミスを撮るわ、テヘペロ・ダブルピースを繰り出すわで飛び道具の連発が素晴らしかった。今回はどんなウルトラCを見せてくれるのかオラワク状態で途中参戦です。
この撮影チームには先の女性プロカメラマンが同行しており、素人カメラメンへの撮影指示やミスのスタイリスト的な動きをされていました。風に乱された髪って意外と本人的には気が付きませんし、夢中になって撮影しているカメラマンも気が付かない。けど撮った写真をあとで見ると髪の毛があっちこっち散らばってる。撮影現場のメイキング映像なんかをみると結構な頻度でスタイリストさんが役者・モデルの髪の毛を直してる。まさにそれ。おかげで被写体のベストスマイル探しに専念できました。

前回の撮影会で彼女が言っていた「プリクラみたいになってる」っていう状態がベスト。「緊張が取れた姿から撮影される人物の自然さ」を狙ってるスナップ派の私としてはそれを期待している。いつテヘテヘになっても大丈夫なように連写が向かないカメラなのに秒間4コマの連続撮影モードでスタンバイしてます。

格子戸の向こうで佇む女性像。アンニュイ感&暗め&強コントラストっていう今回の撮影会で撮りたいと構想していたとおりのシーン、だったけど・・・。やっぱ難しいっすね。そもそもこのシーンは撮影場所移動中の一こま。チャンスは一瞬。その一瞬に備えるため撮影枚数も増えていきます。紅葉を連写で撮る人の気持がちょっとわかったよ。


持参した自分のカメラで撮ってもらってた。やっぱり素の表情が一番すてきです。自由にやってもらうのがいいんですよ。アレしてコレしての指示よりも「自由にして」というお願いこそが彼女を輝かせる。もしそんな指示をしていたら「ちょっと貸してください」とカメラマンからカメラを取り上げ、そのカメラで無防備のおっさんを撮るミス、というすごい絵が期待できたはず。そのポテンシャルを秘めている。
私の写真はちょっと角度がきつい。このダブルピースのベストショットはミス所有のカメラの中に入ってる。とはいえ最後の最後でとびっきり笑顔が撮れてよかったです。
もはや「着物のミスせともの」といえば彼女しかいない(私調べ)です。前回に引き続き今回も着物姿での登場です。

一回りくらい歳が違うのに自分なんかより全然落ち着き払っている。静かな湖面に一滴の雫が落ちて広がる波紋。ちょっとだけ話しをさせてもらってるとそんな情景が目に浮かぶ。ご本人は日本舞踊推しだけど、和の心とか舞踊とか着物とか、それだけじゃないと思う。何をするにしてもその所作が流麗。坂道を歩くだけで絵になるのはすごい。

黒を強めにして木に咲いた花との対比効果を狙っています。画面下に一閃横切る緑のラインは立ち入り禁止のすずらんテープです。またこれが不思議な画面効果を出してます。ちょっとテクノポリス感でてる。


着物だからかな、なぜか後ろ姿に惹かれる。それは私だけの感情ではなかったみたい。見返り美人図を撮りたいであろうメンのポーズ指示にも現れてる。着物といえば見返り美人と刷り込まれているんだな。向こうへ歩いてもらいつつの「振り返ってー」向こうへ歩き出してからの「こっちみて~」 ミスもくすくす笑ってる。




囲むメンズをメガホンで牽制。「みなさーん、近すぎですよー」ですよねー。
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