自転車界独自表現を翻訳する
世の常ですが、その界隈には必ず独特の表現技法があり、技術を会得した者には
心に染み渡る世界がある。しかしその一方初心者にとってはとっつきにくくまた
理解し難い世界観であることも事実。
ここに立ち位置中途半端故に両者世界を見ることができる今の私が
界隈表現を現代語に訳してみんとす。
また、せっかく知ることができたので、
ロードの常識はママチャリの非常識も紹介。
1.ペダルを回す
ママチャリ乗る人を見る。
大抵の人はペダルを踏んでいる。
だからペダルを踏む音が一定のリズムを刻んでいる。
踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー・・・
しかしロードバイクは違うのだ。
踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み・・・
この差の由来はなにか
A.ペダルへのトルクのかけ方
ママチャリはクランクの下方を使って、さらにペダルを真下まで踏んでいる。
ロードバイクではクランクの上の方だけで踏んでいる。

B.ペダルの回転数
ママチャリは1分間に50回転くらい?
ロードバイクは70から90回転くらい。
2.ケツで踏む
ママチャリを漕ぐ人を観察すると2通りいることがわかった。
膝で踏む人とケツで踏む人。ペダルを回すにあたっての主働筋の違い。
ではこの違いは何に由来するのか。それは膝の高さ。
ペダルを回すときに膝を高く上げる人は股関節もまた回転している。
股関節が回ると裏ももからケツあたりの筋肉が伸びる。この伸びた筋肉が
収縮する力をつかってペダルを踏みつけている。
対して、膝を高く上げない場合には膝を曲げている。
曲がった膝を伸ばすことでペダルを踏んでいる。
私の観察の結果、膝踏みとケツ踏みの老若男女差はなかった。
個人のクセっぽい。
ロードバイクは2,3時間、ときには6時間くらい平気で乗り続けるスポーツ。
そして1分間に60から90回くらいペダルを回している。
膝周りの小さな筋肉を1万回近く酷使するのは良くない。即故障につながる。
私は従来膝で踏んでいたため、ロードバイクでもしばらくは膝踏みのクセは直らなかった。
いつも膝痛に悩まされていた。
なんとか改善したいと思ってあれこれブログを漁っていると出てくる「ケツで踏む」というワード。
膝の伸展ではなく裏ももとケツの筋肉でペダルを踏む。
そのためには膝を高く上げる乗り方をする必要がある。
3.背中で踏む
これこそまさにロード表現。
ロード乗りみんなこう表現するけど、部外者からすると理解不能。
ロードバイクでスピードを出そうと考えると結局の所筋肉パワーが必要となる。
しかしペダルには自分の体重以上の力をかけられない。
立ち漕ぎがまさにその状態で、ペダルに自分の体重以上の力をかけると
ペダルの上で起立してしまう。
この起立を防ぐため、実はロードバイク乗りはハンドルを引っ張っている。
実生活で例えるなら自分の体重以上の重い荷物を床から持ち上げるとき。
実感として、腕がピーンとなって、腰周りがグギギギとなって、前ももや膝周りがぷるぷるしてる。
このとき足の裏には自分の体重以上の力がかかっている。
別の例では背筋測定。このときもやはり足の裏には体重以上の力がかかっている。

ここまでで分かるとおり、ペダルに自重以上の力をかける場合には
背筋力や腕力を使ってハンドルを引っ張ってその反力を使って足の裏に力をかける。
ハンドルを引っ張り続けているわけじゃなく、ペダルを踏むタイミングに合わせてハンドルを引く。
ハンドルを引くために使うのは腕の筋肉じゃなくて背中の筋肉。背筋測定の要領ね。
ペダル踏みのタイミングに合わせて背筋を使うので、それが「背中で踏む」の表現になっている。
4.大股で踏む
これはケツで踏むの別表現。
大股、または階段1段飛ばしで表現しているブログさんもあった。
階段1段飛ばしのときの脚で最も回転しているのは股関節。逆に膝は伸び気味。
この状態がペダリングの理想と近いのでこのような表現が生まれたと思う。
5.坂大好き、山大好き
とりあえず筋力があればあっというまに時速50km/hでちゃう乗り物。
しかし身を護るものはヘルメットと薄いジャージのみ。
事故ったらただじゃいられない。ましてや日本の道路は道幅が狭いので
重大事故の確率も高いわけで・・・。
高出力を出して充実感を得たい、でも事故の確率は下げたい。
日本の交通事情と世のサンデーライダーの思いから生まれたのが坂登りだ。
自転車は効率的な乗り物だけど、しかし上り坂ではまったく逆。
効率をもとめるなら降りて歩いた方がいい。
そんな自転車でくっそ急勾配の坂をぜぇはぁ言いながら登るプレイに喜びを見出した方々が
いうセリフ。坂大好き、山大好き、わたしはヒルクライマー、等々。
6.引き足
ペダルを踏む力とペダルを持ち上げる力で2倍のパワーがかけられる!!
特殊なロードバイクにおいてもさらに特殊な状況下だなこれ。
文字通りに解釈するなら、ペダルと足をくっつけることによって
ペダルを引っ張り上げる力も使えてめっちゃ強力なコギコギパワーが得られる!
・・・わけではない。
ペダルはクランクを介して左右が繋がっている。
右足でペダルを踏めば左足は持ち上げられる。
この持ち上げられる状態がダメだっていう話。
せっかく頑張って右足でペダルを踏みつけたのに
その力のうち何割かは左足を上に持ち上げるために使われてしまっている。
右足で踏んだ力を全部推進力に変えるには、左足は自分の力で上まで持ち上がる必要がある。
まるでペダルを引き上げるように、または自分の力で、または右足の邪魔をしないように
左足を引き上げる。それが引き足。
7.強力なペダル踏力?
上述の通り、加速するときや上り坂のときはハンドルを引いて背筋力を加えて
ゴリゴリとペダルを踏むが、そうでないときは足の重さだけで踏む。いや踏んでない。
踏むと疲れるから踏まず脚の重さだけでペダルを回す。
そうなると唯一力をかけるのは脚を持ち上げるときだけ。
くっそ重い脚を持ち上げてペダルの上に乗っけてあげるという動作になる。
つまり
ペダルを踏むというよりは、足を持ち上げるスポーツ。
8.サドルが高い?
ハンドルとサドルの落差がママチャリでは見ることのない量なので
まるでサドルが高いと思われがち。こんな自転車に乗ったら脚ピーンってなっちゃう
そう思われてる。だがこれも勘違い。

ハンドルが低いのだ。
ママチャリほどサドル低くないけど、漕いでて脚ピーンとなってない。
それよりもハンドル位置の低さがビビる。
地面と顔がスレスレで非常に怖い。
9.サドルがケツに食い込む
体が自転車にふれる3点
・ハンドル
・サドル
・ペダル
ロードバイク特有の前傾姿勢の理由の一つは、体重をペダルに荷重するため。
サドルに全く体重が乗らないわけじゃないけど、ママチャリよりは全然荷重ない。
お尻痛い、股間痛い、デリケートゾーンが云々はケツ荷重が多い。
一見スポーツバイクっぽいクロスバイクは上体がシティサイクルとほぼ変わらないのに
サドルはロードと同じような三角木馬タイプ。そりゃケツを痛めます。
というわけで、ロードバイクはあの乗車姿勢ゆえにカチカチのサドルでも
ケツが痛くならない。
ロードバイクは座っているようで実態は立ち漕ぎ状態。

心に染み渡る世界がある。しかしその一方初心者にとってはとっつきにくくまた
理解し難い世界観であることも事実。
ここに立ち位置中途半端故に両者世界を見ることができる今の私が
界隈表現を現代語に訳してみんとす。
また、せっかく知ることができたので、
ロードの常識はママチャリの非常識も紹介。
1.ペダルを回す
ママチャリ乗る人を見る。
大抵の人はペダルを踏んでいる。
だからペダルを踏む音が一定のリズムを刻んでいる。
踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー、踏んでー・・・
しかしロードバイクは違うのだ。
踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み踏み・・・
この差の由来はなにか
A.ペダルへのトルクのかけ方
ママチャリはクランクの下方を使って、さらにペダルを真下まで踏んでいる。
ロードバイクではクランクの上の方だけで踏んでいる。

B.ペダルの回転数
ママチャリは1分間に50回転くらい?
ロードバイクは70から90回転くらい。
2.ケツで踏む
ママチャリを漕ぐ人を観察すると2通りいることがわかった。
膝で踏む人とケツで踏む人。ペダルを回すにあたっての主働筋の違い。
ではこの違いは何に由来するのか。それは膝の高さ。
ペダルを回すときに膝を高く上げる人は股関節もまた回転している。
股関節が回ると裏ももからケツあたりの筋肉が伸びる。この伸びた筋肉が
収縮する力をつかってペダルを踏みつけている。
対して、膝を高く上げない場合には膝を曲げている。
曲がった膝を伸ばすことでペダルを踏んでいる。
私の観察の結果、膝踏みとケツ踏みの老若男女差はなかった。
個人のクセっぽい。
ロードバイクは2,3時間、ときには6時間くらい平気で乗り続けるスポーツ。
そして1分間に60から90回くらいペダルを回している。
膝周りの小さな筋肉を1万回近く酷使するのは良くない。即故障につながる。
私は従来膝で踏んでいたため、ロードバイクでもしばらくは膝踏みのクセは直らなかった。
いつも膝痛に悩まされていた。
なんとか改善したいと思ってあれこれブログを漁っていると出てくる「ケツで踏む」というワード。
膝の伸展ではなく裏ももとケツの筋肉でペダルを踏む。
そのためには膝を高く上げる乗り方をする必要がある。
3.背中で踏む
これこそまさにロード表現。
ロード乗りみんなこう表現するけど、部外者からすると理解不能。
ロードバイクでスピードを出そうと考えると結局の所筋肉パワーが必要となる。
しかしペダルには自分の体重以上の力をかけられない。
立ち漕ぎがまさにその状態で、ペダルに自分の体重以上の力をかけると
ペダルの上で起立してしまう。
この起立を防ぐため、実はロードバイク乗りはハンドルを引っ張っている。
実生活で例えるなら自分の体重以上の重い荷物を床から持ち上げるとき。
実感として、腕がピーンとなって、腰周りがグギギギとなって、前ももや膝周りがぷるぷるしてる。
このとき足の裏には自分の体重以上の力がかかっている。
別の例では背筋測定。このときもやはり足の裏には体重以上の力がかかっている。

ここまでで分かるとおり、ペダルに自重以上の力をかける場合には
背筋力や腕力を使ってハンドルを引っ張ってその反力を使って足の裏に力をかける。
ハンドルを引っ張り続けているわけじゃなく、ペダルを踏むタイミングに合わせてハンドルを引く。
ハンドルを引くために使うのは腕の筋肉じゃなくて背中の筋肉。背筋測定の要領ね。
ペダル踏みのタイミングに合わせて背筋を使うので、それが「背中で踏む」の表現になっている。
4.大股で踏む
これはケツで踏むの別表現。
大股、または階段1段飛ばしで表現しているブログさんもあった。
階段1段飛ばしのときの脚で最も回転しているのは股関節。逆に膝は伸び気味。
この状態がペダリングの理想と近いのでこのような表現が生まれたと思う。
5.坂大好き、山大好き
とりあえず筋力があればあっというまに時速50km/hでちゃう乗り物。
しかし身を護るものはヘルメットと薄いジャージのみ。
事故ったらただじゃいられない。ましてや日本の道路は道幅が狭いので
重大事故の確率も高いわけで・・・。
高出力を出して充実感を得たい、でも事故の確率は下げたい。
日本の交通事情と世のサンデーライダーの思いから生まれたのが坂登りだ。
自転車は効率的な乗り物だけど、しかし上り坂ではまったく逆。
効率をもとめるなら降りて歩いた方がいい。
そんな自転車でくっそ急勾配の坂をぜぇはぁ言いながら登るプレイに喜びを見出した方々が
いうセリフ。坂大好き、山大好き、わたしはヒルクライマー、等々。
6.引き足
ペダルを踏む力とペダルを持ち上げる力で2倍のパワーがかけられる!!
特殊なロードバイクにおいてもさらに特殊な状況下だなこれ。
文字通りに解釈するなら、ペダルと足をくっつけることによって
ペダルを引っ張り上げる力も使えてめっちゃ強力なコギコギパワーが得られる!
・・・わけではない。
ペダルはクランクを介して左右が繋がっている。
右足でペダルを踏めば左足は持ち上げられる。
この持ち上げられる状態がダメだっていう話。
せっかく頑張って右足でペダルを踏みつけたのに
その力のうち何割かは左足を上に持ち上げるために使われてしまっている。
右足で踏んだ力を全部推進力に変えるには、左足は自分の力で上まで持ち上がる必要がある。
まるでペダルを引き上げるように、または自分の力で、または右足の邪魔をしないように
左足を引き上げる。それが引き足。
7.強力なペダル踏力?
上述の通り、加速するときや上り坂のときはハンドルを引いて背筋力を加えて
ゴリゴリとペダルを踏むが、そうでないときは足の重さだけで踏む。いや踏んでない。
踏むと疲れるから踏まず脚の重さだけでペダルを回す。
そうなると唯一力をかけるのは脚を持ち上げるときだけ。
くっそ重い脚を持ち上げてペダルの上に乗っけてあげるという動作になる。
つまり
ペダルを踏むというよりは、足を持ち上げるスポーツ。
8.サドルが高い?
ハンドルとサドルの落差がママチャリでは見ることのない量なので
まるでサドルが高いと思われがち。こんな自転車に乗ったら脚ピーンってなっちゃう
そう思われてる。だがこれも勘違い。

ハンドルが低いのだ。
ママチャリほどサドル低くないけど、漕いでて脚ピーンとなってない。
それよりもハンドル位置の低さがビビる。
地面と顔がスレスレで非常に怖い。
9.サドルがケツに食い込む
体が自転車にふれる3点
・ハンドル
・サドル
・ペダル
ロードバイク特有の前傾姿勢の理由の一つは、体重をペダルに荷重するため。
サドルに全く体重が乗らないわけじゃないけど、ママチャリよりは全然荷重ない。
お尻痛い、股間痛い、デリケートゾーンが云々はケツ荷重が多い。
一見スポーツバイクっぽいクロスバイクは上体がシティサイクルとほぼ変わらないのに
サドルはロードと同じような三角木馬タイプ。そりゃケツを痛めます。
というわけで、ロードバイクはあの乗車姿勢ゆえにカチカチのサドルでも
ケツが痛くならない。
ロードバイクは座っているようで実態は立ち漕ぎ状態。

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