2016ミス七夕織物撮影会へ参加(換算600mm)

今年の7月は仕事が忙しく、写真をとりに外にでかけたのは1度きり。
その撮った写真も未だSDカード内で眠っている始末。
この忙しさは8月末まで続き、そして9月中旬から年末までまた忙しくなる。
平日だけでなく、仕事の関係で休日に出なくてはならず、それがまた
写真撮りに行く頻度を下げる要因。
しかーし
一宮の七夕撮影会はここ数年&毎年、さぼることなく参加してる。
そして今年も都合よく休みの都合がついたので月末のお疲れボディをおして
義務感にも似た感情と望遠レンズを持って参加してきました。

一宮駅に到着したのは撮影会開始予定時刻の15分以上まえ。
駅ビル1Fを東口に出るとすでに目的明瞭なデカいカメラを抱えたメン100名以上が半円陣を組んで
何かを待ち構えている様子が見えました。
私はいつもどおり地下への入り口にできた日陰で待機。たしかに暑いけど例年よりは楽。
日陰で涼んでるやつはカメコじゃないと言わんばかり、わざわざ炎天下で焼かれている待機円陣チーム。
36℃の熱源が多層円形を成しているのでジェット気流が立ち昇り、その上空を通過した鳥がフラついたように見えました。

例年ならば10分遅れで始まるのですが、今年は予定5分前くらいにミス登場。
スマホをいじっていて、うっかり登場シーンを見逃しました。
気が付くと目の前にミス御一行。
毎年思うのは、ヒールを履いているとはいえ、ミスさんたちみなデカい。
身長が180cmある私がミスの頭頂部を見れないということは170cm越えてる。
背は高いけどガッシリ感は無く流麗、それでいてウォーキング技術も身に付けているので
所作がなめらか。花顔柳腰(かがんりゅうよう)という言葉がピッタリ。




ミスの登場と同時に円陣チームはなんの前触れも号令もないのに撮影開始 パシャパシャ
参加何度目だ?というご指摘は甘んじて受けなければならないのですが パシャ
未だ照れとか気恥ずかしさがあるので、がっつきオープニングシューティグには参加しません パシャ
しかし、運営司会者が挨拶し、ミス6人を紹介し、中日写協の方を紹介し終えたあたりから パシャパシャ
ようやく「撮らねば」という焦燥感に突き動かされ円陣に加わります パシャパシャパシャ!!

今年もこのレンズを主力に置きました。
野外晴天静物専用の超望遠レンズ。
35mm換算で150-600mmという焦点距離。それでいて重量が423gというエアリーレンズ。
金属パーツ未使用なんじゃないか(たぶんそう)と思わせるプラ鏡胴。暑さで溶けそう。
開放F値がF4.8-6.7と非常に暗いため野外晴天向き。
そしてAFが遅いのでスポーツには不向きです。
苦手ジャンルがはっきりしているので、それを了解したうえで撮影目的に合致していれば
換算600mmが¥44,580(2016/07/31)で手に入るのでm43ユーザーにとって
まさに神の手。どんなものでも引き寄せられる。買わない理由はないのです。


35mmフルサイズで焦点距離600mmを得ようと思ったら重量2850gを支えねばならず。
さらに言えばこんなクソ重いレンズを『気軽に携行して手持ちで撮れる超望遠ズーム - ITmedia LifeStyle』と言っちゃうような
世間ズレも併せ持たないとやっていけない異常セカイ。
街中で大砲を振り回せる厚顔無恥ではない小市民。
世間体を気にしてフルサイズ界隈から距離を置き、マイクロフォーサーズ陣営に身をやつした勢。

撮影会は、今年も信長3段撃ちよろしく、約45秒で順次最前列が入れ替わる方式。
45秒間撮って、15秒で最前列が捌けて後ろ列と入れ替え。これをずっと繰り返す。
私は望遠なので最後列のさらに後ろからずーっと撮ってる。
なぜみんなど真ん前最前列ポジションを争うかといえば、先述どおりミスと背景を絡めたいから。
七夕の流しが上空にある以上、ローアングルから撮らざるをえないから。
私みたいにパーツをフェティッシュに撮っている人は少数でした。

カメラマン側も回を重ねるごとに訓練されてきているので列の入れ替えが非常にスムーズ。
(撮影時間が)短い!だの、(目線が)貰えてない!だの、動きがない!だの文句もチラホラ挙がりますが
ルールには従う。皆無ではないですがワガママは排除の方向。
3年前の罵声飛び交う撮影会と比べればだいぶ改善されてきたと思います。
よく訓練された、といえば
撮影スタイルは千差万別。カメラマンの数だけ撮影方針がある。
撮影会参加メンのレンズの長さから推し量るに、広角~標準勢が約4割、標準~望遠勢が約6割ほど。
しかし「その他」として計上されるような超広角と超望遠(私含む)の方もチラホラ。
なかでも400mm以上のフルサイズ向け望遠レンズで撮影している方がいて近親感。
SIGMAのエビフライかなと思いました。



街中での撮影なので、基本的に背景が汚い。意図しない直線や、意図しない色、そして人。
ならば望遠レンズで背景ボカしますという解に至るのは合理的思考だと自負します。
が
この撮影会は一宮市協賛なので、「一宮の」「七夕まつり」と分かるように撮らないと
褒めてもらえないのです。
が
私は可愛い子を撮りたいだけですので背景を十分にボカします。
リンク:平成28年5月14日報道発表 2016ミス七夕・ミス織物コンテスト審査結果のお知らせ|一宮市
緑区在住のミス織物を目的に撮りに来たので、予定通りチーム織物の撮影グループに参加。
ぞろぞろ100人も引き連れて市内を練り歩くと邪魔ですから、撮影班が分断されます。
チーム七夕とチーム織物です。

駅周辺を徒歩で移動し、ポイントに到着しては3段撃ちで15分。そしてまた歩き出すということを繰り返します。





変わるのは背景だけで、ミスさんたちの表情とポーズは判で押したかのようなスマイル&モデル立ち。
自由を体現したミスせともの撮影会とは対極にある。
ミスせとものが自由を重んじる撮影会であるのに対し、
ミス七夕織物は様式美を追求するかのような対比。
おっさんカメコからカメラを奪ってただのおっさんにし「おう、ちょっとそこに立ってや」と
撮影会の主(自称)のような貫禄で指示出し撮る撮られるが逆転するのがミスせともの。
震度5強の地震が起きても、ヒールのつま先をネズミがかじっても眉一つ動かさず
スマイルを堅持するのがミス一宮。
ドキドキ感のあるフリースタイル撮影会のほうが私は好きです。その辺りは主催側の方針でしょう。
賞金がかかってるから尚更同じような表情を心掛けているのかも。
で、肝心の写真は・・・正直出来が良くない。
カメラでもレンズのせいでもない、自分の判断に誤りがありました。
いくら晴天野外の撮影とは言え、F6.7という暗さと換算600mmという焦点距離。
さらには撮られ慣れていないモデルさんの被写体ブレを防がねばならない。
そのために導き出される最低シャッタースピードは
1/100でも遅すぎで、1/600くらいないとまつげにピントが合わない。
実際、撮った写真を見返してみると1/200以下ではブレ、ボケのオンパレード。
いつも静物(風景)ばかり撮っているので、被写体ブレを考慮したSSの確認をしていなかった。
オリンパスが誇る強力な手ぶれ補正をもってしても、600mm、f6.7、1/200以下ではブレ写真量産でした。
がっくり。
ブレたとしても、意図した場所にピントがきてなかったとしても約800枚という物量が解決してくれる。
800枚からピンぼけを除いたら300枚。ブレを除いたら50枚。あっというまに選別完了。・・・悲しい。
EVFのいいとこは完成形がファインダーに映ることだけど、動体の場合はその限りではなく、
OVFよりは頻度少なくてもいいけど写りの確認は必要なようです。
町中を移動しながらの撮影とはいえ、撮影するポイントは毎年固定です。
協賛されてるきらびやかな場所での撮影になります。
ワタシ的には、一本路地を入ったところにある古いお店の前とか、人懐っこいおばちゃんとだったり
もう少し現実に寄せた被写体構成でもいいと思うんですけどね。
被写体と背景の変化が乏しいので1時間も撮影すれば「もういいかな」という気になってしまう。
飽きさせないために変化は必要だけど、
「さっきと違う」を望まないハンコ絵を希望する人達もいて大撮運営も大変ですな。







参考:はんこ絵だと思う漫画、アニメ | ガールズちゃんねる - Girls Channel -
ただ、最初から最後までずっとハンコ絵というのも芸がない。
時間と場所を決めてフリームーブタイムを設けてほしい。
実際ミスさんたちの人柄がもっとも現れてて、もっとも綺麗な表情をしていたのは
移動中のおしゃべりの様子だったり、三段撃ち並び替え時だったり、午前の部が終わって一時解散となったとき。
つまり素の時でした。
撮影時は3人とも同じようなタイプなのかと思っていましたが、なかなかどうして
少し見下したような姐さんキャラだったり、奥せず前に出てくる積極的性格だったり
作り笑いの下に隠れた本人の特性こそわたしが撮りたい被写体なのですが、撮影会では撮れる場面がない。
それを無理矢理撮ろうと思ったらヘンなことしなきゃいけないし、会の趣旨と反する。
だからこそのフリームーブタイムを設定してほしい。
今回のレンズは超望遠と、もう一つ換算120mmの単焦点も持参しました。
会後半は商店街のアーケード下での撮影になります。
直射日光が遮られ、各商店から漏れる冷気のおかげでだいぶ過ごしやすい環境。
しかし撮影環境としては良くなくて、
派手な看板や人が映り込むので途端に記念写真っぽくなってしまう。
看板や人を削りつつ、でも吹き流しをおさめつつミスを入れるとなると
やっぱりハンコ絵になってしまう。誰かが撮った写真と区別つかなくなる。
撮影ジャンル的には、もはやポートレートではなく、鉄道写真にほどちかい。
仕方ないので、変化を出すには撮る側が変化をつけなければならない。
というわけで換算120mmのSigma DNレンズに付け替えて勝負です。
半透過タイプのアーケード天井ですが、やっぱり室内並の暗さになります。
望遠を優先するあまり暗いレンズを使うとhigh ISOに設定せざるを得ず、それは画質的にも厳しい。
sigmaの格安レンズはf2.8です。
参考:15000円の単焦点レンズ「SIGMA 60mm F2.8 DN | Art」を買ってしまった! - I AM A DOG
アーケード天井が黄ばんでいる(と思っている)ので、差し込む光が黄色です。
したがって出来上がる写真が黄色です。
こんなときに最新のAWB機能が搭載された2大巨頭メーカ製フラッグシップ機だと
環境光をまったく意識せず撮れるのかもしれませんが、
弱小メーカ&古い機種となると出来上がり写真はAWBが匙を投げたかのような気持ちいいほどに黄色です。
ニコンのグレーカードを持参したこともあったけど、正しい使い方をするためミスさんに
「すみません、ちょっと持ってもらえますか」などやろうものなら
武闘派ニコ爺から罵声&鉄拳の制裁で撮影会雰囲気ぶち壊し。DokiDoki(怒気怒気)撮影会になっちゃう。

ですので、アーケード下の写真は記憶だよりのイメージ優先で、家に帰ってから手動WBで調整してます。
本当は黄色いんだけど、頑張って色味調整しているんだなと思っていただけると嬉しいです。

12時少し前に午前の部撮影会終了。いいかおまえら午後の部は1時からだぞ、と告知があって解散。

ミスの後ろ姿を追う人もいれば、へたり込む人もいる。
同時開催のコスプレパレードに参加するレイヤーさんにレンズを向け直す人もいるし、七夕飾りを撮る人もいる。
かき氷食べる人もいるし、私みたいにビール(400-500円)で水分補給する人もいる。
でも実は多くの人はお友達と参加しているので、「どう撮れた?」などと即席品評会をしているのです。
毎年私はビールを飲んだあとに真清田神社へ移動します。
ちょうどその時間に一宮北高校和太鼓部による演奏が行われているので、それを聞きにいきます。
屋台で買った「たません」と「豚ねぎま」を食べながら和太鼓演奏を聞くのです。
「古くから伝わるー」「伝統のー」も良いんだけど、若い子は若い子なりに現代の感覚で楽器を駆使して
表現して欲しいのよね。リズム感だってBPMだって違うだろうし。
参考:Dario Rossi "TECHNO RAVE PARTY mode: ON" live
和太鼓演奏が終わる頃は12:45くらい。ちょろーっと真清田神社を撮りながらアーケードを目指す。
今年は日の輪くぐりde厄払いという初の試みが催されていました。
愛知民にとって、祭りといえば火なのか。居酒屋入ったらビールみたいに
イベントに窮したら「じゃあとりあえず火やりますか」というファイヤー思想が愛知には確かにある。
参考:愛知県民の言葉に、他県民が困惑 「トーチトワリングやるじゃん?」「何それ…?」 – grape [グレイプ] – 心に響く動画メディア






午後になると人出が増える。
家族連れ、カップルが増える。
彼らからすると、派手な格好をした女の子3人を取り囲む異様な集団が目につくわけです。
すると
毎度耳にするのが「あの子がかわいい」「この子がかわいい」と聞こえよがしに言う女性。
夫も彼氏も誰も聞いてないのに勝手に宣言して同意を求めてくる心理は・・・まぁ分からないでもないけど。
そんな光景を眺めつつ、午後の撮影会。
毎度毎度最後まで居たことがありません。いつも途中で切り上げます。
コンテスト入賞の写真をみると、午後からは真清田神社に移動している様子。
真清田はお昼時に行ったし。というわけで午後は数枚だけ撮って離脱。


来年の撮影のために今年の反省点を書いておこう
・晴天野外でもf6.7は暗い。ISOあげあげ。
・超望遠で人を止めるにはSSは1/320以上。
・EVFだとしても撮った写真の確認は必要。ブレとボケ。
・AFはあたりとして使う。最後はMFで追い込む。
・ポートレートは連写じゃない、目押し。連写はブレる。
・換算150mmでは、スタイルの良いミスさんたちが縦位置でも収まらない。
・アーケード街の何が彼らを苛立たせるのか。必ず怒声があがる。

・ミラーレスと言えど800枚とってもバッテリ2つで十分間に合う。
・背景に気を使う。絵面わるい要素は足を使って切り落とせ。
・自分が撮影を飽きないようにする工夫がいる。レンズ変えたり、七夕⇔織物をはしごしたり。
・今度は3段撃ちに参加してみよう。
・また来年もいこう。

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